天然石へのこだわり

世界で流通しているカラーストーンは採掘された時点で、何らかの人工的処理が99%以上の確率で施されているといわれていますが、当店で販売しているジュエリーに使われているカラーストーンは100%無処理(非加熱)のものを使用しています。
これは当店が創業以来こだわっているスタンスで、本当の意味で、本当に美しいカラーストーンは、何の処理も施されていない無処理(非加熱)ストーンであるということを、共通の価値観としてお客さまと共有して行きたいと思うからです。
もちろん、例え無処理(非加熱)カラーストーンであったとしても、美しくなければ、それは単なる鉱物標本でしかありませんが、ジェムレベルの無処理の結晶からカットされたルースは、どんなに手の込んだ人工的なお化粧を施されたルースよりも美しいものであると断言できます。
何故そのように断言できるのかと申しますと、簡単なことで、何らかの人工処理を施されたルースと無処理(非加熱)ルースを数個ずつ並べて比較すれば、その美しさの違いが誰の目から見ても、すぐに判ってしまうからです。

では何故美しいはずの無処理(非加熱)カラーストーンがほとんど市場に出回らず、加熱処理を始めとする様々な人工処理を施されたカラーストーンが多く市場に出回るのかと言いますと、それはジェムレベルの無処理(非加熱)カラーストーンの採掘量が非常に少ないからです。
どこの国の宝石鉱山でも同じですが、そこで産出される宝石の最高品質のプロトタイプは全て無処理(非加熱)であります。ただそのようなものは需要に対する供給の量がまったく足りないので、人工的な処理を加えてプロトタイプに近づける努力をします。
これがいわゆる、「エンハンスメント」や「トリートメント」といわれる人工処理で、日本の宝石業界では「エンハンスメント(主に加熱処理)」は「自然のやり残した創造の過程を、人間が代わりに行う処理」であるからこれを認め、「トリートメント(加熱以外の人工処理)」は自然界にはない処理なので、これは認めないというような、レトリックを使うことがいまだに見受けられます。
しかしながら、誤解を恐れずに言うと人工処理と言う点においては同じことで、実際欧米の宝石業界では「エンハンスメント」も「トリートメント」も同じように捉えられています。要するに、「無処理石=天然石」「処理石=天然ではない石」ということですね。こちらの方が判り易いと思います。
当店では判りやすい欧米のスタンスを取り入れ、原石からカットと洗浄以外のいかなる処理も行っていないカラーストーンを「無処理石=天然石」とし、その素晴らしさをご提案して行きたいと思っております。

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